EC2における3つの操作
「EC2」>「インスタンス」画面 インスタンスを選択し、[インスタンスの状態]をクリックすると以下の操作が表示されます。
(※インスタンスを選択した状態で右クリックでも同じメニューが出ます)
インスタンスを停止
インスタンスを再起動
インスタンスを終了(削除)

本記事では、これら3つの操作の違いについて解説します。
操作ミスによる事故を防ぎ、それぞれの違いを理解することで、EC2への抵抗感を減らすことが目的です。
1.インスタンスを再起動とは
インスタンスの再起動とは、その名の通り OSを再起動するだけの操作 です。PCの「再起動」と同じイメージだと思ってください。
すでに起動済みのインスタンスを再起動してみます。

確認画面が出ます。
問題なければ[再起動]をクリックします。

インスタンスの再起動後の挙動として以下の状態になります。
インスタンスID:変わらない
パブリックIP:変わらない
EBS:保持される
インスタンスストア:保持される
どんな時に使用するのか?
- 設定反映後
- サーバーが不安定なとき
- メモリ解放
2.インスタンスを停止とは
インスタンスの停止とは、サーバーを一時的に停止する操作です。PCの「電源を切る」と同じイメージだと思ってください。
すでに起動済みのインスタンスを停止してみます。

確認画面が出ますが、再起動と異なり、警告文があります。

警告文の意味をかみ砕くと、
- インスタンスの使用料はとらないよ
- だけど、EBSボリューム(保存されたデータ)とElastic IP(自分が指定したIPアドレス)がある場合は料金が発生するよ
です。

インスタンスが「停止中」になりました。この状態で、EBS(保存されたデータ)を見に行ってみます。
「Elastic Block Store」>「ボリューム」を確認すると、1つデータがありました。
ルートボリュームはインスタンス生成時に必ず1つ自動生成されます。

インスタンスを停止中でも、アタッチされている EBSボリュームは削除可能ですが、
スナップショット(バックアップ)がない状態で削除すると、ボリューム内のデータは完全に消失し復元はできません。
また、このボリュームについてはインスタンスを停止している状態でも料金が発生するため注意しましょう。
インスタンスを今後使用しない場合は、後述する「インスタンスを終了」を選択することをおすすめします。
インスタンスを停止後の状態の挙動として以下の状態になります。
インスタンスID:変わらない
パブリックIP:無くなる(Elastic IPを除く)
EBS:保持される
※停止後に再開した場合、パブリックIPについて、自分が指定したIPアドレスでない限りは新しいIPアドレスになります。
料金について
インスタンス料金:停止中はかからない
EBS料金:かかる
どんな時に使用するのか?
- 長期間使わない場合
- コスト削減
- 検証環境の一時停止
3.インスタンスを終了(削除)とは
インスタンスの終了とは、インスタンスを完全に削除する操作です。PCをまるごと処分するイメージだと思ってください。ゴミ箱は存在せず、復元できません。
すでに起動済みのインスタンスを終了してみます。

確認画面が出ます。警告文が表示されています。

警告文の意味をかみ砕くと、
- 設定を変更してない場合、EBSボリューム(保存されたデータ)も一緒に消えるよ
です。

インスタンスが「シャットダウン中」になりました。この状態で、EBSボリューム(保存されたデータ)を見に行ってみます。

「Elastic Block Store」の「ボリューム」を確認すると、データがありませんでした。
このように、インスタンスを終了した場合、
- インスタンス
- ボリューム
の2つが消されます。
スナップショット(バックアップ)がない限り、削除した場合ボリューム内のデータは完全に消失し、復元はできません。
インスタンスに戻ってみましょう。

終了済みのインスタンスを選択した状態で[インスタンスの状態]をクリックしてみると停止や再起動などのボタンが押せなくなっており、インスタンスが完全に終了したことが確認できます。
インスタンスを終了後の状態の挙動として以下の状態になります。
インスタンスID:消える
再起動・起動:不可
ルートボリューム(EBS):基本削除
注意
一度終了すると戻せません
スナップショットがなければ復旧不可です。
どんな時に使用するのか?
- 不要になった環境の削除
- 作り直す前提の検証環境
4.操作別 データの扱いまとめ|表で一覧確認
表で簡潔にまとめました。
| 操作 | EBS(データ) | インスタンス | IP |
|---|---|---|---|
| 再起動 | 残る | 残る | 変わらない |
| 停止 | 残る | 消える | 変わる |
| 終了 | 削除 | 消える | 使えない |
ボタンの名称は似ていますが、それぞれ役割はまったく異なります。
操作を誤ってデータを失わないよう、十分注意しましょう。